品種によって食感も違う!~さつまいもの品種について
- 2022/1/8
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「さつまいも」は、非常に人気のある食材です。お菓子の材料としても使えますし、おかずの材料としても活躍してくれます。
ただ、「さつまいも」と一口に言っても、その種類はさまざまです。そして種類によって味も異なります。
ここでは特に特徴的な3つのさつまいもを取り上げ、その味わいについて解説していきます。
ほっくりした食感を持つ「紅あずま」は不動の人気を誇る
ほっくりとした食感と少し粘り気のある食感の両方を楽しめる「紅あずま」「は、非常に人気の高い品種です。
九州の鹿児島県で生まれた品種であり、1985年に品種登録されています。
焼きいもにしたときには、「これぞ焼きいも!」と言いたくなるほどに見事な黄色に仕上がります。美しい見た目と、だれからも嫌われない素直な味が特徴の品種です。
このような特徴を持つ紅あずまは、非常に人気が高く、青果用のさつまいもとしては国内シェアNO1を誇る実力派です。
特に意識をせずに焼きいもを買った場合、この紅あずまにあたる確率が高いといえるでしょう。
また紅あずまは、特に焼きいもがおいしく感じられる12月~2月の冬の時期に旬を迎えます。このようなこともあり、人気を博しているのだと推測されます。
ただし紅あずまは、保管には不向きという欠点もあります。そのため、国内シェアNO1のさつまいもでありながら、この時期を過ぎるとあまり市場に出回らなくなります。
ねっとり食感の安納こがねは、長い歴史を持つ品種です
日本に入ってきたさつまいもは、琉球を故郷としているとされています。今から310年も前に、さつまいもは琉球から鹿児島にやってきました。
そのような歴史を持っている鹿児島で育てられているのが、「安納芋」です。
太平洋戦争の後、鹿児島には戦地からさつまいもの苗が持ち込まれました。このときの苗が、現在の安納芋(安納紅)の起源とされています。
そしてこの安納芋から選抜・育成された品種を、「安納こがね」と呼びます。
安納こがねは、非常にねっとりとした食感を持ちます。糖度も極めて高く、ゆっくり焼き上げることで40度程度にまで高まるとされています。生クリームのような食感を持つこともあり、甘味の強いさつまいもを求める人に深く愛されています。
また、安納こがねというと焼きいもが有名ですが、焼いて食べてもおいしいという特徴があります。
9月から12月ごろにかけて収穫される安納こがねは、旬の時期が非常に長く、10月中旬から1月ごろまでおいしく食べることができます。
2010年誕生! 新進気鋭のシルクスイートは名前の通りシルキーな口当たりが特徴
「シルクスイート」という名前の品種は、2010年に誕生しました。春こがねと紅まさりという2つの種類のさつまいもを親に持つさつまいもであり、非常にあたらしい品種です。
名前の通り、非常に滑らかな食感を持っているのがシルクスイートの特徴です。しっとりとした絹のような舌ざわりは、従来のさつまいもとはまったく異なる食感であると言われています。
糖度はかなり高く、調理方法によっては安納いもを超える糖度となります。ただどこかエレガントな甘さに仕上がるため、その味わいはしばしば「高級菓子のようだ」と評されます。
シルクスイートは10月ごろによく収穫されます。ただ、シルクスイートに限ったことではありませんが、さつまいもは収穫後にも熟成期間を要します。そのためシルクスイートが食べごろとなるのは、11月の下旬ごろだと考えられています。ただし1月ごろまでは旬が続きます。また、シルクスイートは旬を過ぎても比較的市場に出回りやすい品種でもあります。
「さつまいも」と一口に言っても、その味わいは品種ごとで異なります。
それぞれの特徴を踏まえて、自分好みのさつまいもを探してみてはいかがでしょうか。
参考:
https://furunavi.jp/discovery/product/202106-sweetpotato/
https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/satumaimo-Beniazuma.htm
https://www.ohisamakudamono.com/?mode=grp&gid=2134153&page=2
http://www.pref.kagoshima.jp/ag06/sangyo-rodo/nogyo/nosanbutu/dentou/annou.html
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